2025年年頭ご挨拶
明けましておめでとうございます。
年頭にあたり、協会を代表してご挨拶もうしあげます。
昨年を振り返ると、社会経済活動は回復基調に転じ、大幅な賃上げが実現しました。しかし、急激な物価上昇に伴い、賃金の伸びが追いついていないため、全世代がその実感を得られていないのが現実です。今後も「人への投資」の重要性を再認識し、変化の激しい時代に対応できる人材の育成に注力することが不可欠です。
2025年には私たちを取り巻く環境が大きく変わると予想されています。年初には米国の政権交代を背景に、国際環境においては経済・金融・外交などの面での変動が見込まれています。また、国内に目を向けると、団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題によって、労働力の低下や社会保障の負担が増加するでしょう。過去の延長線上では対応できない時代が到来し、多くの企業や個人が企業の変革や自己変革を迫られるでしょう。
私たち日本オムニチャネル協会は、「業界の壁を越えた共創の場」を創出することを目指しています。昨年は、企業の壁を超え、100回以上の部会や交流会を実施し、会員同士が知見を高め合う機会を提供しました。さらに、地域の壁を越えて九州支部を設立し、国を越えたインドの視察を通じて、広い視野を持つ人材の育成に取り組みました。その結果、会員企業数は342社、会員数は534名(2024年12月末時点)に達しました。
今年は、「CO-CREATION FOR THE FUTURE(未来への共創)」というテーマのもと、活動をより活発化させ、協会に所属する企業の変革を促し、次世代人材の育成に尽力いたします。具体的には、業界、企業、組織、地域、規模、年代を超えた活動を増加させ、内容を充実させることで、質の向上を図ります。また、海外企業・人材との交流を増やすことに挑戦し、よりイノベーティブな発想を磨く場を創出していきます。
最後に、2025年が皆様にとって素晴らしい年となることを心より祈念し、年頭の挨拶を締めくくります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年1月6日
日本オムニチャネル協会会長
鈴木康弘